骨吸収抑制薬関連顎骨壊死(ARONJ)
・疾患頻度は経口投与では患者10万人あたり発生率は1.04-1.69人とされている。
・診断基準とステージは表を参照。
・リスクとしてはやはり口腔内不衛生、侵襲的歯科処置などがあげられている(表参照)
・侵襲的歯科治療前のBP製剤の休薬
実はやめた方がいいかどうか明確なエビデンスはない。
FDAや米国口腔顎顔面学会(AAMOS)ではBP製剤治療開始後4年以上の症例に介しては顎骨壊死のリスクが高い可能性が有ることが示唆されており休薬を検討するべきとしている。日本口腔外科学会も同様のスタンスをとっている。
侵襲的歯科治療の前に2か月、治療後2か月(どうしても急ぐようであれば2週間後に上皮化を確認して、感染がなければ可)の休薬期間を設けることを検討する必要がある。
出展:
骨吸収抑制薬関連顎骨壊死の病態と管理:顎骨壊死検討委員会ポジションペーパー2016